スーパーや小売店などで目にするPOP。商品やサービスのアピールポイントや魅力などを一目で伝えるPOPは、安価で効果のある販促ツールとしてあらゆる分野で使われており、制作者は広告業界や各種販売業、企業の営業活動などで幅広く活躍できます。POP制作はデザインのセンスも求められますが、効果的なPOPを作るには、基本的な知識や技術をしっかりと学ぶ必要があり、関連する資格を取得すると役立ちます。ここでは、訴求力のあるPOPを作ってみたいという方、将来、広告業界で活躍したいという方、デザイン関係の仕事のキャリアアップにつなげたいという方などにおすすめのPOP広告・デザイン資格をご紹介します。
★ POP広告デザイナー
POP広告デザイナーは、POPデザインに対する幅広い知識とセンスを持ち、レイアウトや配色など、状況に応じたデザインができる方へ与えられる資格です。POPデザインを中心にデザイン全般の基礎知識から、ユーザーのニーズにマッチしたデザインやテキスト、キャッチコピーなど、広告戦略的な知識も問われます。日本デザインプランナー協会が実施している認定試験に合格すると取得でき、資格取得後は、各種広告業界、販売業、自宅やカルチャースクールの講師など、多岐に渡って活躍できる人気の高い資格です。試験はインターネット上で申し込み、自宅で受験できるので、仕事や子育てなどで受験に行く時間を取れないという方にも好評です。
POP広告アーティスト
POP広告アーティストは、ビジネスデザインに関する基礎知識と技術、制作の過程や手法について幅広い知識を持つ方を認定する資格です。日本インストラクター技術協会が実施する認定試験に合格すると取得できます。ビジネスデザインは、消費者のニーズに応じ、価値を明確に伝えたり、購買意欲につながるような内容や工夫が求められ、POP広告を含む様々な種類の広告に応用できます。資格取得後は、POPライターとして幅広い業種で活動したり、インストラクターの資格を生かして講師として、新たなPOPライターを育てる活動をすることもできます。試験はインターネット上で申し込み、自宅で受験できるので、自分のペースに合わせて学習することができます。
コトPOPマイスター検定
「コトPOP」とは、お客様にとってメリットである「コト」を訴求し、お客様の買いたい!という感情を引き出すことに特化したPOPのことです。「モノ」ではなく「コト」にこだわり、お客様への説得ではなく、お客様の共感、共鳴を目指しています。日本コトPOP協会が実施しているコトPOPマイスター検定は、協会指定の講座を受講した後、認定試験に合格すると取得できます。試験では、コトPOPに関する理解度の筆記試験と、コトPOP課題の作品提出があります。コトPOPの考え方に共感し、実際にPOP制作で活躍したいという方におすすめの資格です。
POP広告クリエイター
POP広告クリエイターは、公開経営指導協会が実施している資格で、店舗やサービス業において、効果的な販売促進ツール、コミュニケーションツールとしてのPOP広告を制作する知識と技術を備えた方を認定しています。試験は、年2回実施しており、POP広告と販売促進について問う学科試験と、ショーカード、プライスカード、ポスター風POPを実際に制作する実技試験があります。受験条件は特にありませんが、受験の目安として、実務経験の1年程度以上、専門学校等でPOP広告について学習をしている方などが挙げられています。また、協会では、受験対策直前講習会も実施しています。