CADとは、コンピュータ・エイディッド・デザイン(computer aided design)の略で、コンピュータを使って設計図などの作図を行うソフトのことを指します。今や建築業界や土木業界、工業業界をはじめ様々な分野に普及しており、関連する資格を持っていれば、仕事の幅を広げるのに役立つことでしょう。設計に関係する仕事をしている方やこれから就職する方などにおすすめの、CAD関連の人気資格についてご紹介します。
★ CADデザインマスター
CADデザインマスターは、世界標準CAD、AUTOCAD、JWCADを使って、建築、機械、設備、電気、土木など様々な種類の業務で、的確な作図を行うことができる知識と技術を持つ方を認定する資格です。日本デザインプランナー協会の認定試験に合格すると取得できます。幅広い分野で役立つ知識が身に付く資格なので、CADを使った仕事を希望する方から人気の資格です。資格取得後は、自宅やカルチャースクールなどで講師活動もできます。受験資格は特に設けられておらず、自宅で受験できるので、仕事や家事、育児などで、なかなかまとまった時間が取れない方も自分のペースで学習・受験ができます。
建築CADインストラクター
建築CADインストラクターは、建築設計、建築施工図についての知識と、建築CADについての知識と技能、AUTOCAD、JWCADいずれかの操作が実務において通用するレベルを持つ方を認定する資格です。建築分野の様々な仕事に生かしたり、インストラクターとして講師活動ができる人気の資格です。日本インストラクター技術協会(JIA)が実施する認定試験に合格すると取得できます。受験資格は特に設けられておらず、自宅で受験できます。
土木CADインストラクター
土木CADインストラクターは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定している土木設計に特化した資格です。土木製図の基本とコンクリート構造,鋼構造,橋などについてとCADシステムについての知識を持ち、AUTOCAD、JWCADいずれかの操作が実務において通用するレベルを持つ方が認定されます。土木関係の仕事に生かしたり、土木関係のCAD講師として活躍できる資格です。
機械・設備・電気CADインストラクター
機械・設備・電気CADインストラクターは、空調設備設計、給排水衛生設備設計、電気設備設計、プラント設備設計について理解し、AUTOCAD、JWCADいずれかが実務に通用するレベルを持つ方を認定する資格です。資格取得後は、機械・設備・電気業界で活躍できるほか、インストラクターとして、セミナーや教室などで講師活動ができます。日本インストラクター技術協会(JIA)が実施する認定試験に合格すると取得できます。受験資格は特に設けられておらず、自宅で受験できます。
CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が実施しており、CADに関する幅広い知識と技術を持つ方を認定しています。試験は、2次元CAD利用技術者、3次元CAD利用技術者の2種類あり、それぞれレベルが設けられています。2次元CAD利用技術者(トレース・建築・機械の3つから選択)は基礎、2級、1級、3次元CAD利用技術者は2級、準1級、1級に分かれ、レベルに応じて受験できます。建築や機械の設計事務所、住宅・設備メーカー、CADオペレーターなどとして幅広い分野で活用するのに生かすことができる資格です。
建築CAD検定
一般社団法人 全国建築CAD連盟が実施している建築CAD検定は、CADを使って建築用図面を作成する実力を測る日本初の建築CADの資格試験です。準1級、2級、3級、4級に分かれており、いずれも実技試験があり、与えられた条件のもと、実際に建築一般図を作成したり、CADシステムを使って建築図面をトレースするなどします。実務的な内容で就職やキャリアアップに役立てることができる資格で、セミナーや教室で講師としての活動も可能です。