言語聴覚士になるための資格や試験とは?

①言語聴覚士について

(言語聴覚士とは)

言語聴覚士は、言葉によるコミュニケーションに問題がある人に専門的なサービスを提供し、自分らしい生活ができるように支援する専門職です。言葉によるコミュニケーションの問題は、脳卒中後の失語症、聴覚障害、言葉の発達の遅れ、声や発音の障害などで、幅広い年代にあらわれます。言語聴覚士は、このような問題の本質や発現の仕組みを明らかにして対処法の検査や評価を実施し、必要に応じて訓練や指導、助言などの援助を行います。このような活動は、医師をはじめそれぞれの医療従事者と連携して行なわれます。言語聴覚士はチームの一員であり、コミュニケーションの面から支援をするリハビリテーション専門職と称されます。

(言語聴覚士の資格)

言語聴覚士の資格は、永久に利用することができる非常に有効な国家資格のひとつと言えます。名前が有名になってきており、名称独占ですので資格を持って初めて名乗ることができ、資格で仕事をイメージしてもらえるようになってきています。しかし、業務独占ではありませんので、資格がなくても仕事はできます。ただ、資格がないと採用されませんので、言語聴覚士がしている仕事に関わることは不可能です。それで、業務独占の状態と言えます。資格がなくてもできるメリットもあります。言語聴覚士は数が少ないので、患者にかかわることができる時間が限られますが、看護師などにやり方を伝えて仕事の一部を任せることできるのです。

(言語聴覚士の受験資格ルート)

言語聴覚士国家試験の受験資格を得るためには、高校卒業後、言語聴覚士養成課程のある大学や短大、専門学校で3年以上学び、所定の課程を修了することが必要になります。現在言語聴覚士の学校は全国にありますので、自分に合った学校選びができる状況です。また言語聴覚士養成校以外の一般の大学を卒業の場合は、指定の養成所で2年以上学ぶことで、受験資格を得ることができます。受験資格を取得できても、試験は簡単ではありませんので、合格するにはしっかり勉強することが大事になります。それだけ専門性が高い資格と言えます。

国家公務員、国家資格、労働基準監督官

 ②難易度・試験科目・試験日程などについて

(難易度)

言語聴覚士の国家試験の合格率は65%前後であり、同じリハビリテーションの理学療法士や作業療法士と比べても低い合格率になっており、かなりの難関であると考えられます。学校で勉強をすることの他に、自分自身が国家試験への対策を立てて計画的に取り組んでいく必要があります。

(試験科目)

試験科目は、基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・聴覚・言語医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発生発語・嚥下障害学、聴覚障害学です。

(試験日、合格発表、試験地)

試験の実施は2月下旬に行われる予定で、合格発表は3月下旬に行われる予定です。試験地は、北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県です。

防衛医科大学校、国家資格、自衛隊看護学生

 ③就職先・仕事の内容・年収などについて

(就職先)

言語聴覚士の求人は、他のリハビリテーションの職業に比べると少ない傾向があります。実際に募集している場所が少ないことと、探す側の条件が厳し過ぎることもあります。できるだけ広い視点で求人を探すことが大切になります。医療分野だけではなく、福祉の分野や教育の分野でも、言語聴覚士が注目をされてきていますので、採用される可能性があります。

(仕事の内容)

言語聴覚士の仕事は、生まれつきの言語の障害や脳卒中や脳梗塞などで、話すことや聴くことに障害がある人に、言語能力や聴覚能力を回復させるリハビリテーションを行うことが中心になります。言語に限らず、食べることや飲むことができないことも扱います。英語では、名称の頭文字で、STと略称されることがあります。

(年収など)

言語聴覚士が正社員として働く場合の平均の年収は、300万円から400万円程度と言われ、他のリハビリテーション関連の職業より少し低めになっています。しかし、地域や勤務先で給料や待遇に差があり、特に大きな病院などでは手当や休暇、保健などで手厚い待遇のところもあるようです。非常勤やパートで勤務するケ-スもあり、時給は1300円から2300円程度です。

国家公務員、気象大学校学生

 ④公立、私立大学言語聴覚士養成校の偏差値難易度ランキング

1位 県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科

県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科は、ベネッセの算出した偏差値で57でした。本学科は、多様なニーズに対応できる言語聴覚士の育成を目指しており、最近の嚥下障害などの支援などもできる幅広い知識や技術を持つ人材を育てます。また実践力を高めるために、本学部附属診療センターや県内外の実習施設で臨床実習を行います。

2位 大阪保健医療大学言語聴覚専攻科

大阪保健医療大学言語聴覚専攻科は、ベネッセの算出した偏差値で53でした。本学科は、きめ細かいサポートで高い合格率を達成しています。国家試験対策に的を絞った実践教育プログラムにより、経験豊富な現役のSTが指導して言語聴覚士へと導きます。1年から豊富な実習があり、患者と学生が向き合うことを重視しています。また、卒業後の研修講座なども充実しています。

3位 大和大学保健医療学部総合リハビリテーション学科言語聴覚学専攻

大和大学保健医療学部総合リハビリテーション学科言語聴覚学専攻は、河合の算出した偏差値で47.5、ベネッセで57、平均52.3の偏差値でした。本専攻では、機能回復はかるために、訓練や指導、検査などの実践的な学びに力を入れ、障害毎の言語聴覚療法を総合的体系的に学びます。

 4位 愛知淑徳大学健康医療学部医療貢献学科言語聴覚学専攻

愛知淑徳大学健康医療学部医療貢献学科言語聴覚学専攻は、河合の算出した偏差値で45.0、東進で53、ベネッセで55、平均51.0の偏差値でした。本専攻は、人と人をつなぐことばの専門科になるために、総合大学の中で豊かな教養とバランスの良い人格を形成することを目指しています。高い臨床力を養うために、系統的な授業科目で臨床教育を行い、全国で学外実習を行います。

5位 北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻

北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻は、河合の算出した偏差値で45.0、東進で52、ベネッセで55、平均50.7の偏差値でした。本専攻は、心理学、医学、脳科学、言語学などの多様な領域の最新の知識をえて、十分な専門知識と技術、科学的な姿勢を持つ言語聴覚士を養成します。医療系の総合大学の特性を最大限に活かし、早くから関連職種との連携を意識しながら学べます。多くの卒業生がスペシャリストとして活躍しています。

 ⑤まとめ

日本は少子高齢化が進む中で、事故や病気で言語の障害を抱える人も多くなっており、言語聴覚士のリハビリテーションの需要は年々増えています。今後は更に高い専門知識と技術を持った言語聴覚士が必要とされていくと思われます。言語聴覚士の仕事は、患者をケアする際のコミュニケーションなど、患者の不安を和らげる気配りなども必要ですので、女性も活躍しやすい職業だと考えられます。

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