羊毛フェルトを初めて見たときは、そのふわふわした感触や優しい表情のデザインに思わず目を奪われました。手にとらずにはいられないそのかわいさ、いやされました。自然と笑顔がこぼれます。すぐに自分で作ってみたいと思いましたが、いまだ実現していません。なぜでしょう?
やっぱり、ウン、独学では難しいんですよね。ひとり黙々ももちろんいいですが、これってかわいいよねぇ、なかなかうまくいかないんだけどコツってあるのかなぁ、そんな会話もしたいなって思うんですよね。
家の近くに、羊の牧場があります。そこでは羊の毛を利用して羊毛フェルトを作り、手芸品を作っていました。まさに製造から加工まで一貫した作業です。もともとが羊毛なので動物感は簡単に出ていましたが、写真のように動物でないものも良い感じでした。
同じように思う人は多く、冬になると必ずNHK講座で紹介されるほど人気の手芸です。実はもうプロ並みよという人もいらっしゃるのでは。そんな方はさらにレベルアップして、認定試験を受けてみては?
羊毛フェルトアドバイザー認定試験はどこがやってるの?
この認定試験を行っているには「日本生活環境支援協会」です。生活における技術がある一定以上のレベルにあることを認定し、それは、生活における一定レベル以上のスキルを有する技術者としての水準を示すことにもなるので、結果として技術そのものの向上に貢献しています。またそのような技術者を雇用する企業や現場にも、客観的な評価の尺度を提供しています。そして最終的には、これらすべてが、それぞれの技術者の社会的地位の確立へとつながっていきます。これがこの協会の目的です。
さて、羊毛フェルトアドバイザーについてはどう説明されているのでしょうか。この試験は「ニードルフェルトに必要な基礎知識が一定以上のレベルであることだけでなく、さまざまなニードルフェルトの製作知識・レシピを習得し、適切にアドバイスできることを証明する資格となります。資格取得後は、自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます」とのことです。
そうですよね、自宅やカルチャースクールで講師として教えるにはこういった公の機関の認定があった方がいいですよね。実際の能力があってもそれを証明する何らかの文書が事務手続き上、必要というのはよくあること。提出するものが何かしら必要、そんな傾向がありますよね。
羊毛フェルトアドバイザー認定試験の具体的な内容は?
必要な道具、便利な道具の知識、作品を作る歳のテクニック、フェルトボールの作り方、石鹸水でのフェルトボールの作り方、羊毛フェルトの刺繍についての知識、羊毛フェルトの特性(毛羽立ち、植毛)、色を混ぜ合わせる、パーツをつけること等についての知識とテクニックなどです。
多方面にわたる試験なのでしっかり準備しておきましょう。70%以上の評価で合格ですが、油断は禁物です。
手芸を通して社会貢献
ちょっと受けてみようかな、できれば講師になるのもいいかもしれないと思った方、ぜひ挑戦してみてください。そして、やってみたいけどなかなか自分ひとりでは始められないといった方々の背中を押してあげてください。
パソコンの普及にともなって、神経的に疲れるといった方も増えてきました。こういった手芸に集中する時間そのものが心の癒しになり、ストレスを解消することになり、心理的に楽になっていきます。これは手芸を通しての社会貢献になります。ましてやこの羊毛フェルトはその感触が癒しそのものですから、心に役立つこと間違いなしです。