目次
1.情報セキュリティ管理士認定試験
情報セキュリティ管理士認定試験とは、財団法人 全日本情報学習振興協会が実施している試験で、企業や団体におけるセキュリティ対策を行うリーダーや管理職レベルを想定した、情報セキュリティの管理に関して総合的に必要な知識を有することを認定する民間資格です。試験はマークシート方式で、5月、8月、11月、2月の年4回、全国主要都市にて実施されています。
試験合格者には、情報セキュリティ管理士の認定カードとロゴが発行されますが、有効期間は2年間となっています。法律や技術の知識に関しては、年月の経過とともに大きく内容が変化してしまう場合が多々あります。よって、認定カードに有効期限を設け、期限が来るとカード更新の手続きを行う必要があり、Web上での更新テストに合格するか、更新講習会を受講することで更新することが可能となっています。
2.難易度・就職・仕事の内容について
合格率は約50%となっています。
おもな就職先としてはIT企業や一般企業のIT部門などになります。
仕事の内容は、情報セキュリティ管理、確保、対策、指導などです。
3.受験資格・試験内容・合格基準について
受験資格は特にありません。
試験内容は以下のとおりです。
・情報セキュリティ総論・・・近年の情報セキュリティ事件や事故の例と企業責任、情報セキュリティ三分野についての専門知識、情報保護に関する法規制、リスク分析・安全対策の概要、プライバシーマーク認定制度について、ISMS適合性評価制度についてなど
・情報資産に対する脅威と対策①・・・紙媒体利用に関する脅威、社員または社内にいる部外者や協力会社などによる脅威、建物や部屋への侵入の脅威、天災に関する脅威、大規模な障害に関する脅威、紙媒体の不正利用対策、設備機器管理、不特定者の侵入対策、天災と大規模障害対策
・情報資産に対する脅威と対策②・・・コンピュータ利用上の脅威、インターネット利用に関する脅威、電子媒体利用に関する脅威、外部からの攻撃の脅威、コンピュータ不正利用等の対策、インターネットの不正利用対策、電子媒体の不正利用対策、ネットワーク攻撃対策
・コンピュータの一般知識・・・ソフトウェア・ハードウェア・OS・ネットワークに関する知識
合格基準については、4つに分かれた出題内容について各70%以上の正解率で合格となっています。
4.人気講座徹底比較
★個人情報保護士会主催情報セキュリティ管理士認定試験対策講座
公式テキスト、過去問題を使用しての講座で、受験対策をピンポイントで解説してくれます。
富士通ラーニングメディア情報セキュリティ講座(初級編)
情報セキュリティの基本的な知識や行動について学ぶことができる講座です。
NTTデータ情報セキュリティ講座
学習者のレベルに合わせて5つのコースから選択することができる講座となっています。
gacco(ガッコ)情報セキュリティ初級
暗号技術やシステム技術から法制度まで幅広く基礎知識を学ぶことができる講座です。
TAC情報セキュリティスペシャリスト
短期間で効率よく資格の取得ができるよう、迫力ある講義映像付きの通信講座となっています。
5.まとめ
ほとんどの企業や団体がパソコンやインターネットを利用していることから、IT関係だけでなく一般の企業等でも必要とされる資格と言えるでしょう。よって、事務職希望の文系の学生達にとっては、資格を取っていれば就職の際にアピール材料になるのではないかと思われます。一方、IT関連企業や一般企業のIT部門への就職を目指している場合は、他のIT関連の資格と併せて持っていた方が良いでしょう。
学習方法としては、主催者公式ホームページにて公式テキストや過去問題集などの参考書籍が紹介されていますので、これらを中心に進めていけば良いでしょう。また、同様にビデオ講座や配信中のスマートフォン向けのアプリ(android/iPhone/iPad/Kindle Fireにそれぞれ対応)も紹介されていますので利用してみてはいかがでしょうか。