目次
1.情報システム・コンサルタント資格認定試験
情報システム・コンサルタント(ISC)資格認定試験とは、特定非営利活動法人 日本情報システム・コンサルタント協会(JISCA)が実施している試験で、情報システムのコンサルタントとして必要な能力について基準を設けて、実力、実績を評価する経歴審査、論文審査、応用力を評価する面接審査の3つの審査方法により実施されます。
試験は、書類による資格審査と論文(春期は3月末、秋期は9月末の提出期限)での1次試験が実施され、合格者のみ面接による2次試験が春期は6月、秋期は12月に原則として東京にて実施されます。
なお、合格者は認定の申請手続きをすることで、情報システム・コンサルタントとして認定者原簿に登録されて認定書が交付されます。また、情報システム・コンサルタントは、有資格者にて組織する情報システム・コンサルタントの会(ISCの会)に所属することとなっています。
2.難易度・就職・仕事の内容について
合格率は約70%となっています。
おもな就職先としては情報システム関連企業をはじめ、会計事務所、監査法人、保険業界など幅広くあります。
仕事の内容は、会社のリスク・マネジメントやコントロール、内部監査・指導業務などです。
3.受験資格・試験内容・合格基準について
受験資格としては、10年以上の情報システムに関する業務経験が必要となっています。
試験内容は以下のとおりです。
・1次試験(論文)・・・自由テーマで、ITの今後の発展に関する意見や提言、情報コンサルタントとしての将来への抱負、今後の社会と自分との関わりや常日頃主張したいことについてなどが含まれている内容であること(既発表の論文であれば3年以内に発表されたものであること。また、単独執筆のものであること。)
・2次試験(面接)・・・コンサルタントに関して専門的な応用力を評価するための質疑応答
合格基準については公表されていません。
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5.まとめ
合格率は約70%となっていますが、受験資格として10年以上の業務経験が必要であり、更に試験も論文6,000文字以上と面接審査となっているので、初心者が目指す資格というわけではありません。よって、受験者の年齢層も高く業務経験が豊富な人達が受験することで結果として合格率が高くなっているにすぎないでしょう。また、受験資格があったとしても幅広い知識が必要になるため、面接対策として参考書等でしっかり学習をして試験に臨まなければなりません。ただし、論文に関しては提出まで時間に余裕があるので良いものを作ることができるのではないでしょうか。マイナンバー制度が施行され、個人情報保護などが注目されていますので、そのような最近の話題を取り入れた論文にするのも良いのではないかと思います。