世界遺産に認定された和食は今、外国人にも注目されているのはもちろんのこと、和食から離れていた日本人にも改めて見直されています。そんな流行りに関係なく和食にずっと凝っていて、プロ顔負けと自負するあなた、和食のエキスパートとして自宅で、またはカルチャースクールで講師活動してみませんか。
和食エキスパートって?
エキスパートつまり熟達者、プロとは違います。が、教えるにたる知識や技術、技能がある人であれば、それがたとえプロの料理人でなくても教わりたいですよね。第一プロの料理人は、実際にお客様に和食を提供するのが仕事ですから、教える側にはなかなかなりません。
昔であれば、料理自慢のおばあちゃんが近所にいました。だしのこと、道具の扱い方、ちょっとしたコツなどについて実践的に教えてくれたかもしれません。でも最近ではそういったことは少なくなりました、残念ながら。
でもだからといって、そのニーズがなくなっているわけではありませんね。その証拠にお料理番組でも和食の紹介は相変わらず人気です。日本に住む外国人も、自国の料理も作るでしょうが、和食を作りたい、覚えたいという人は多いのです。
和食は季節を反映してといったところもありますし、なんといっても低カロリーでヘルシーですから、誰もが習いたがる魅力があるのでしょうね。
エキスパートの証明は、日本安全食料料理協会です
いざ教えようと思ったときに、自分の持つ技術や技能、知識は証明する資格があるとよいですね。ただのお料理じょうずとは違いますというところをぜひ証明したいものです。もちろんそれ相応の勉強をしてからですが。
日本安全食料料理協会では、和食エキスパートとして一定のレベルにあることを認定します。認定校の審査も行っている協会なので安心です。
試験にはどんなことが出るの?
和食の基本であるだしの種類や取り方、和包丁などの道具の種類、代表的な和食である煮物の関する知識などを問われます。客観的な知識として試験問題として問われることによって、自分の知っていること、やってきたことを見直し、自分自身のレベル向上にもつながります。
世界遺産に選ばれた理由も出るかもしれませんね。少しご紹介します。
①新鮮な食材を使い、その持ち味を大事にしていること
和食はまず材料選びからと言われ、新鮮な魚の見分け方なども話題になるように、食材の新鮮さを最重要としています。和食の味つけは薄めで繊細ですから、材料そのもの味に大きく左右されるからです。栄養に優れた新鮮な材料を使い、薄味にすることが長寿にもつながっているのでしょう。
②栄養バランスがよく、ヘルシーであること
「一汁三菜」という食事の形は、バランスのよい栄養をとることにつながります。いろいろな食材をいろいろな味付け、調理方法でとることにより、満足感も得られ、食べ過ぎず済みます。世界でも問題になっている肥満防止にも役立ちます。
③季節や自然を表現していること
和食は季節感を大事にします。日本は季節があるので季節ごとに食材が変わることももちろんですが、その季節によって変わる体調にも気を遣った味付けがされています。味噌汁ひとつとっても、季節によって使う味噌の種類や濃さを調節するのです。
また飾り付けや器にも季節が感じられるもの選びます。見て感じることも含めて料理を楽しむことを大切にしているのです。
④年中行事とのかかわりが深い
正月や祭りなどの行事に必ずつきものの決まった料理というものがあります。そして自然の恵みである食を皆でいただきながら、家族や地域の絆を深めることにも役立ってきたのです。こういった側面も世界遺産に選ばれた無形文化遺産に選ばれた理由です。