中小企業診断士になるための資格や試験とは?

①中小企業診断士について

(中小企業診断士とは)

中小企業診断士は、中小企業支援法に基づく国家資格です。中小企業の経営課題に対応するための診断や助言を行う専門家になります。中小企業診断士制度は、中小企業の経営診断や経営に関する助言を受ける際に、その役割を行う人の選定を容易にするため、経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持つ人を登録する制度です。中小企業基本法では、中小企業者が経営資源を確保するため業務に従事する人として位置付けられていて、公的支援事業に携わる人の他に民間で活躍する経営コンサルタントの業務が該当します。

(中小企業診断士の資格)

中小企業診断士の資格は経営コンサルタントとして、ビジネスに関する幅広い知識やスキルを身につけることができる国家資格です。社会環境が厳しさを増す中で、スキルアップやキャリアアップを目指すビジネスパーソンの間で需要が高まっています。中小企業診断士の資格を取得することで、激しく変化する状況を論理的、俯瞰的に読み取ることができるようになり、高度なビジネススキルを持つ人材として活躍の場が大きく広がる可能性があります。

(中小企業診断士の試験制度)

2001年から行われている現行の試験制度は、第一次試験の短答式、第二次試験の筆記式、口述式の2段階の試験になっています。毎年8月頃に第一次試験がスタートして、10月に第二次試験の筆記、12月頃に第二次試験の口述が行われ、合格が決まります。第一次試験に合格しなければ、第二次試験の受験資格を得られません。8月に実施される第一次試験は、受験資格はなく誰でも受験できます。一次試験の合格者は、10月頃の第二次試験の筆記式の受験資格を得て、試験に臨みます。第二次試験の筆記式の合格者が第二次試験の口述式に進み、筆記試験での事例をもとに個人面接を行います。試験に合格しても、中小企業診断士になるためには、中小企業診断士の中核的な業務である経営コンサルティングの実務経験が不可欠になります。そのため15日以上、専門機関による実務補修を受講するか実務に従事することが必要となって、ほとんどの合格者は実務補修を選択します。

日商マスター

 ②難易度・試験内容・試験日程などについて

(難易度)

中小企業診断士試験の難易度は、他の国家試験と比べ比較的高い水準にあると言われます。近年は中小企業診断士に注目が集まっており、受験者の数は増加傾向にあり、平成25年度は2万人以上になっています。一次試験は毎年の合格率が20%前後で推移していますので、合格者が4000人程度となりますが、この中に多年度受験者が含まれており、合格率は20%を大きく下回ります。二次試験の合格率も20%前後ですが、二次試験は一次試験の6割取れれば合格できる絶対評価と違う相対評価になりますので、どんなに高得点でも自分以上の人がいれば不合格になる可能性があります。そのため、合格することはかなり難しいと思われます。

(試験内容)

試験内容は、一次試験の試験科目は、1日目は経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理を行い、2日目は経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策になります。二次試験の試験科目は、事例Ⅰが組織・人事で、事例Ⅱがマーケティング・流通です。事例Ⅲは生産・技術で、事例Ⅳは財務・会計になります。

(試験日、受験地)

試験は一次が8月の上旬頃の2日間、二次が10月下旬頃、口述が12月中旬頃になります。受験地は、一次が札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇で行われ、二次は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡です。

指定自動車教習所指導員

 ③職業・仕事の内容・年収などについて

(職業)

中小企業診断士の資格を保有している人の職業は、コンサルティング会社に勤務をしている人や独立開業している人などの、経営コンサルタントとして働く人が約38%で、コンサルティングの会社を除く企業内で勤務している人が約55%です。年齢は40歳から50歳代が約54%で、30歳代は約14%となっています。

(仕事内容)

中小企業診断士は国から認められた経営コンサルタントです。コンサルタントの仕事は、ある物事の依頼に対して調査やヒヤリングを行って、経営診断報告書を提出して提案を行い、提案の実施をすることにより報酬を得ます。コンサルタントの内容は、経営、人材、キャリア、情報システム、金融、建設、医療、不動産など多種多様なものがあります。中小企業診断士の資格を保有しても、経営コンサルタントとして働く場合と、企業内で働く場合があります。

(年収など)

中小企業診断士の平均年収は、700万円から800万円程度と言われます。中小企業診断士の資格を取得しようとする人は、経営に携わるベテランなので、資格を取得する前から既に年収が高い人が多いという事実があります。会社の規模によりますが、資格を持っていなくても700万円から800万円の年収の人は珍しくないと思われますし、課長クラスであれば1000万円程の年収があるということになります。若い社員で400万円程の年収の人が中小企業診断士の資格を取得しても急激に年収がアップすることは難しいと考えられます。ただコンサルタントとして独立した場合は、若くても年収が1000万円を超えることも珍しいことではなくなります。もちろん年収が極端に低くなるリスクもあります。しかし、2000万円、3000万円になる可能性もあります。

プロジェクトマネージャ

④中小企業診断士資格スクール比較ランキング

1位 TAC

TACは合格することを最優先にしていて、テキストも勉強方法も無駄のない内容になっています。期間も金額もあまりかけないで合格がしやすいという観点からは、TACが一番だと考えられます。勉強するための使用テキストは、試験で合格点を取ることを考えて作成されています。そのための試験の出題傾向や受験生の正答率、試験委員の著書なども分析し、テキストを作成しています。

2位 日本マンパワー

日本マンパワーは、講座内容や口コミのランキングで高い評価を受けています。40年の長い歴史と経験があり、中小企業診断士と言ったら日本マンパワーと言われるくらいに、講座に力を入れています。そのためか、受講者が多く、人気があります。また他のスクールと比べると、比較的費用が安いことも魅力になっています。

3位 LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインドは様々な国家試験を扱っており、司法試験などの法律系に強いことで有名なスクールです。中小企業診断士の講座は、LECが独自に開発したオリジナルの教材が使用されています。中小企業診断士の知識を学ぶインプットと、本当に知識を修得できたかを演習問題で確認するアウトプットで、理解を深めることができるように工夫されています。

4位 大原

大原はテレビのCMでも有名な、資格のスクールです。講座の種類が豊富なので教室に通学するコースの他に、映像通学コースなども用意されています。自分のライフスタイルに合わせて色々な種類のコースが選択でき、通信講座などもあります。大原は簿記や税理士、公認会計士の資格取得に強い他に、中小企業診断士の資格も一発合格を合言葉に講座を開講しています。

5位 ユーキャン

ユーキャンは、通信講座の中でも知名度がナンバーワンです。他の通信講座と比較すると、金額が安いことが目立ちます。中小企業診断士は、合格率が低くかなり勉強しないと合格しない資格です。ユーキャンは初心者でも分かりやすいように工夫されていて、勉強がしやすく合格できる実践的なテキストを作成しています。

⑤まとめ

中小企業診断士の資格は、経営コンサルタントとして国から認められた資格であるとともに、ビジネスに関する幅広い知識やスキルを身につけることができる点で、企業内で働く人にも高い人気の資格になっています。企業内でそれぞれの職務を遂行する上でも、独立して経営コンサルタントとして仕事をする上でも、是非とも取得したい資格になっています。今後も激しく変化する企業を取り巻く環境の中で、どのような状況になっても幅広い知識とスキルが役に立つ中小企業診断士の資格が、ますます注目されると考えられます。

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tsushinkyouiku8法務省専門職員

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