ペットブームの昨今、子猫や子犬を取り上げて販売するブリーダーという職業に注目が集まっています。確かに大好きな犬や猫のかわいい子供たちと一緒に過ごせることは楽しいですが、ブリーダーとは命を預かる仕事だということを第一に考える必要があります。
たとえば、遺伝する病気についての知識や、肝心の交配技術の取得も当然必要です。また、生きもの相手の仕事ですから24時間365日休みなしになる覚悟がなければできません。
この記事では中でも注目の5資格「ペット繁殖インストラクター」「犬・猫ペットブリーダー」「HBAカクテルアドバイザー」「カクテルマイスター」「日本茶スペシャリスト」についてご紹介します。
★「ペット繁殖インストラクター」
犬や猫の繁殖方法に関する知識を有していると証明できる、ペット繁殖インストラクターは、「日本インストラクター技術協会」が主宰している専門資格になります。
ペットの繁殖には様々な知識が必要になります。例えば、交配の方法一つ取ってみても、純血種の交配の場合、自然任せではうまくいかないことが多いもの。外部に委託するのか、人工授精にするのか判断が必要になります。そしてここの動物たちの発情周期や妊娠周期、などの動物に対する知識も必要です。
また、生まれた子供が返却される、すなわち取引不成立事由となる疾病、「股関節形成不全」「膝蓋骨脱臼」などの見分け方も重要です。
■受験料:「10,000円(消費税込み)」
■受験申込み~合否通知の受け取りまでの流れ:インターネットから受験申込(2カ月に一度)→試験期間内までに、回答用紙を返送→「合格通知発送日」から数日後に合否通知が郵送で到着
■受験場所:在宅受験
「犬・猫ペットブリーダー」
ブリーダーという職業は、動物の繁殖においての基礎知識はもちろんですが、生まれた個体を販売するためのマーケティング知識もあわせて必要になります。
犬・猫ペットブリーダー認定試験とは、「日本生活環境支援協会」が主宰しているペット関連資格になります。
ブリーダー開業準備全般、および経費管理に加えて、宣伝や告知方法についても熟知しておかなければ顧客を獲得することはできません。また日常業務である、健康管理(お手入れ、狂犬病、混合ワクチン接種)、交配の方法(外部委託、人工授精)、ブリーダーとしてのビジネスに関する知識を有していることが証明されます。
■受験料:「10,000円(消費税込み)」
■受験申込み~合否通知の受け取りまでの流れ:インターネットから受験申込(2カ月に一度)→試験期間内までに、回答用紙を返送→「合格通知発送日」から数日後に合否通知が郵送で到着
■受験場所:在宅受験
「ペット繁殖指導員」
ペット繁殖指導員試験は、「一般社団法人日本ペット技能検定協会」が認定する資格試験になります。
ペット繁殖指導員は自らトップブリーダーを目指す場合ばかりでなく、生体を扱う施設で指導的役割を果たす事の出来る有望な資格です。
協会が要求するカリキュラムを修了することが受験資格になります。具体的には、日本畜犬学会認定校のカリキュラムを履修することが受験の条件となります。
通信講座の場合、ヒューマンアカデミーの「ブリーダー講座」などが対象認定講座となります。「繁殖飼育学」「動物看護学」「犬種標準学」などのテキストを使って、繁殖に必要な知識をしっかり身に着ける必要があります。
■受験に必要な費用:12000円
「ドッグブリーダー」
ドッグブリーダーは、ペット専門学校の大御所「日本ケンネルカレッジ」が認定する資格です。
標準学習期間は5ヶ月、実技教育も受講する必要のある本格的な専門資格になります。
教育保障期間が7ヶ月ありますから、余裕をもって学習することが出来ます。
■受験に必要な費用:一括支払価格(税抜):109,000円
「ペットブリーディング」
母体から生まれた命を新しい飼い主に手渡すブリーダーという職業は、動物の命を預かる責任感を持ち、プロフェッショナルとしての動物の知識と、ビジネス感覚を養わなければ続けていけるのものではありません。このブリーダーに必要な知識を総合的に得られるのが「日本ケンネルカレッジ」が提供する「ペットブリーディング」学科です。受講後は、下記の資格を取得することが出来るようになります。
・JCSA 認定「ドッグブリーダー」
・JCSA 認定「ドッグブリーダー」インストラクターA・B・C 級
・JCSA 認定「動物看護士」
・JCSA 認定「動物看護士」インストラクターA・B・C 級
・◎「愛犬飼育管理士」※(社)ジャパンケネルクラブ
・◎「優良家庭犬」GCT 受験合格者※優良家庭犬普及協会
■受験に必要な費用:一括支払価格(税抜):145,000円
まとめ
いかがでしたか?
ペット産業は花盛り、つまりはブリーダーの需要は増加する一方です。動物の命を何より大切にし、健やかな個体を新しい飼い主に渡すことが出来る、技能と良心を併せ持ったブリーダーが求められています。ぜひご紹介したブリーダー関連資格に関心を持ってくだされば幸いです。